
バン
ヤンバルクイナ?いいえバンです
- 漢字表記
- 鷭
- 沖縄での呼称
- クミラー/ユーグルマー/クビラー/クミル/アカグチクミラー/アカグチグミラー(『与那原町史 与那原の自然と人』与那原町教育委員会 p.115)
- 英語名
- Moorhen
- 学名
- Gallinula chloropus
- 分類
- ツル目クイナ科
- 渡り区分
- 留鳥
- 体長
- 33cm (キジバトと同じくらい)
- レッドリスト
- 絶滅危惧II類(VU)
月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)
- 沖縄の各所で見られる
- 沖縄の特定地域で見られる
- 沖縄の特定地域でまれに見られる
- レア
バンは、ユーラシア大陸、アフリカ、南北アメリカなど世界中の温帯から熱帯域に広く分布する鳥です。日本国内でも伊豆諸島や小笠原諸島を除くほぼ全国に留鳥として生息し、繁殖も広範囲で確認されています。ただし、北日本では夏鳥として現れ、かつては全国的に夏鳥だったようです。
沖縄県内では「クミラー」と呼ばれ、水田を害敵から守る「田の番をする鳥」として、その名がついたとされています。しかし、全国鳥類繁殖分布調査によると、1970年代以降、バンの記録は減少傾向にあります。特に水田での餌生物の減少が影響していると考えられ、ネオニコチノイド系農薬の使用による影響も指摘されています。
水辺にひっそりと暮らすバン

バンは湖や沼、池、川などの水辺を好み、単独で草陰や水田で餌をとることが多い鳥です。雑食性で、水草や草の実などの植物質から、水生昆虫やヌマエビなどの動物質まで、なんでもよく食べます。水面を泳ぎながら餌をとることもありますが、オオバンのように広い水面に群れで休むことはありません。
泳ぐときは尾を上げた姿勢をとり、首を前後に振りながら進むのが特徴的です。飛ぶのはあまり得意ではなく、水面を足で蹴って助走しながら飛び立ちますが、長距離を飛ぶことは少ないようです。
ヤンバルクイナと間違えられることも

バンはクイナ科の鳥で、地上をそこそこ速く走るため、沖縄ではヤンバルクイナと間違えられることもあります。
かつては夏が旬の鳥とされ、ゴイサギやチドリ類とともに鷹狩りの獲物として重宝されていました。現在では野生のバンを狩ることはほとんどありません。

沖縄でも干潟や水色など色んな場所で繁殖している様子が見れます。

レッドリストの変更
環境省の第5次レッドリストで危険度が上がりました。
レッドリスト | カテゴリー |
|---|---|
2020年(第4次レッドリスト) | ー |
2026年(第5次レッドリスト) | 絶滅危惧II類(VU) |
2026年のバン

赤と黄色のカラーリングが特徴的なバン。
嘴だけかと思っていたのですが、よく見ると足も赤と黄色の構成なんですね。
参考:
植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
国立科学博物館「鳥〜ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系譜〜」
高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」

- ホウロクシギ
- チドリ目シギ科|旅鳥
- 沖縄県内のシギでは最大級の大きさで、渡りの時期に少数見られる。ダイシャクシギとよく似ていて、翼の裏に模様があるかで判別できる。

- ツルシギ
- チドリ目シギ科|冬鳥
- スラリと長い嘴と赤い脚が特徴的。沖縄では比較的珍しい。

- リュウキュウヨシゴイ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 亜種ではなく独立した種。一瞬しか見れてません。

- リュウキュウツバメ
- スズメ目ツバメ科|留鳥
- リュウキュウと付くため亜種のように見えますが、沖縄県外のツバメとは別種の独立した種です。よく見るツバメよりちょっとだけ尾が短いのが特徴。

- ムラサキサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 主に八重山諸島や宮古島の湿地に生息。宮古島が北限の繁殖地とされています。葦の中でじっとしていると案外見つけにくい。

- チュウシャクシギ
- チドリ目シギ科|冬鳥
- 曲がった嘴が特徴的なやや珍しいシギ、沖縄では比較的よく見る。体も大きく海岸で気づきやすいシギチ。

- エゾビタキ
- スズメ目ヒタキ科|旅鳥
- 秋にやってくるヒタキ

- ツクシガモ
- カモ目カモ科|冬鳥
- 観察中...

- ノスリ
- タカ目タカ科|冬鳥
- 昔、亜種ダイトウノスリもいたそう

- クロサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 海辺でよく出会うサギの一種。沖縄では白色型という真っ白な個体もいます。ダイサギやコサギと似ていますが、姿勢や動きで案外判別できます。



