
コサギ
品の良さを感じる小さめの白いサギ。ダイサギと同じく多くの水辺で見かけます。真夏以外は頻繁に見れる印象です。
- 漢字表記
- 小鷺
- 沖縄での呼称
- サーザー/シージャー/ウミトゥイ/サージャーなど※サギ類全般で共通(『与那原町史 与那原の自然と人』与那原町教育委員会 p.77)
- 英語名
- Little egret
- 学名
- Egretta garzetta
- 分類
- ペリカン目サギ科
- 渡り区分
- 留鳥
- 体長
- 61cm (カラスよりやや大きい)
- レッドリスト
- 絶滅危惧II類(VU)
月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)
- 沖縄の各所で見られる
- 沖縄の特定地域で見られる
- 沖縄の特定地域でまれに見られる
コサギは主に九州から本州にかけて留鳥として繁殖し、北海道では夏鳥、沖縄県を含む南西諸島では冬鳥として訪れます。沖縄では、北風「ミーニシ」に乗って渡ってきて、9月から6月頃まで見られる鳥です。昔はもっと多く見られたそうですが、全国鳥類繁殖分布調査では記録地点が激減しており、個体数が減少していることがわかっています。沖縄県内ではいつも見かけるので、個人的にはそのような印象はありませんでしたが。
減少の要因の一つとして、水田や河川などの餌場の減少が挙げられます。特に小規模な河川ではコンクリート護岸が多く、コサギが狩りをする環境が失われつつあります。しかし、最近ではコサギが利用するような小規模な河川で、環境回復と治水の両立を目指し、川幅の広い護岸に整備する取り組みが進められているそうです。こうした環境改善が進めば、沖縄でもより多くのコサギが渡ってくるかもしれません。




独特な餌取りスタイル

コサギはさまざまな方法で餌を捕らえますが、中でも特徴的なのは、水中で脚を小刻みに動かして餌生物を追い出し、それを捕らえる狩りのスタイルです。ゴイサギのようにじっと待つタイプとは異なり、積極的に動きながら餌を探します。ただし、渡りの前に繁殖地でしっかりと栄養を蓄えるため、沖縄ではあまり熱心に餌を探している様子は見られないとも言われています。脚を使わずにパックと食べる姿はよく見ます。
見分けやすい特徴
コサギは、チュウサギやダイサギと似ていますが、冠羽があったり、足先が黄色かったりと、個人的には一番見分けやすいと思います。飛ぶときには「ゴァー」という大きな声で鳴くため、声を頼りに見つけることもできますし。

サギのなかでも一際エレガントで、気品のある姿。
逆光に照らされてる姿はちょっとドキドキします。


レッドリストの変更
環境省の第5次レッドリストで危険度が上がりました。こんなにどこでも見かけるのに!?
レッドリスト | カテゴリー |
|---|---|
2020年(第4次レッドリスト) | ー |
2026年(第5次レッドリスト) | 絶滅危惧II類(VU) |
2026年のコサギ

小さな水路にもいます。
住宅街を流れる水路脇のフェンスにいるところ。

婚姻色になると嘴の付け根がピンクに染まります。かわいいですね。
足の先も、黄色からオレンジに。最初、泥がついてるのかと思いました。

参考:
植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
国立科学博物館「鳥〜ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系譜〜」
高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
漫湖水鳥・湿地センター「漫湖いきもの図鑑」
琉球朝日放送「越冬サギが羽地内海に飛来」

- ムラサキサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 主に八重山諸島や宮古島の湿地に生息。宮古島が北限の繁殖地とされています。葦の中でじっとしていると案外見つけにくい。

- アマサギ
- ペリカン目サギ科|冬鳥
- 名前通り亜麻色が特徴的なサギ。特徴的な色味で遠くからでもわかりやすい。沖縄ではどちらかというと畑でよく観察される。

- ゴイサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 水際でじっと動かず立っていることが多いサギ。その姿はまるでペンギンのよう。沖縄では高頻度ではないものの、そこそこ見かける。

- リュウキュウヨシゴイ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 亜種ではなく独立した種。一瞬しか見れてません。

- アオサギ
- ペリカン目サギ科|冬鳥
- 日本に分布するサギの仲間では最大級。宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」にも登場。沖縄ではも色んな場所で見かける。

- クロサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 海辺でよく出会うサギの一種。沖縄では白色型という真っ白な個体もいます。ダイサギやコサギと似ていますが、姿勢や動きで案外判別できます。

- ダイサギ
- ペリカン目サギ科|冬鳥
- 白い色のサギの中でも一際大きい。沖縄では海岸や川・ダム・畑など水があるところには大体いて、越冬する個体も多いため一年中見る事ができるサギ。

- チュウサギ
- ペリカン目サギ科|冬鳥
- ダイサギ、コサギに比べるとやや見かける頻度は少ない種。畑を耕しているときに飛んできてトラクターの後ろをついていく姿をよく見かける。

- ササゴイ
- ペリカン目サギ科|冬鳥
- 疑似餌を使って狩をする知的なサギ

- クロツラヘラサギ
- ペリカン目トキ科|冬鳥
- ヘラ状の嘴が特徴的なサギ。世界的に個体数は少ないが、沖縄では毎年越冬する個体が多数おり、安定して見ることができる。

- ヘラサギ
- ペリカン目トキ科|冬鳥
- クロツラヘラサギに似ている。クロツラヘラサギは沖縄でよく見られるが、ヘラサギは飛来数が少なく珍しい。

- ツバメチドリ
- チドリ目ツバメチドリ科|夏鳥
- かっこよさと可愛さをどちらも備える愛しいフォルム。ふわっと飛ぶ姿が美しい。

- 亜種リュウキュウヒヨドリ
- スズメ目ヒヨドリ科|留鳥
- 島ごとにヒヨドリの亜種が存在し、沖縄島にいるのはこの亜種。ヒヨドリに比べて全体的に茶色い体です。

- キセキレイ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- お腹の黄色がトレードマーク

- エゾビタキ
- スズメ目ヒタキ科|旅鳥
- 秋にやってくるヒタキ

- ホントウアカヒゲ
- スズメ目ヒタキ科|留鳥
- 沖縄本島と周辺の島のみに生息する固有種。とても綺麗な声で囀る。割と人懐っこく、目の前までやってくるという話もよく耳にする。

- ズグロカモメ
- チドリ目カモメ科|冬鳥
- 夏は顔が黒くなるカモメ

- ソリハシシギ
- チドリ目シギ科|旅鳥
- 逆に曲がる嘴が摩訶不思議

- ツメナガセキレイ
- スズメ目セキレイ科|旅鳥
- その名前の通り爪が長い旅鳥

- 亜種リュウキュウキビタキ
- スズメ目ヒタキ科|留鳥
- 沖縄で最も黄色い鳥のはず。沖縄県内では、留鳥のリュウキュウキビタキの他、沖縄県外で見れられるキビタキも旅鳥としてみられる。

- ヒシクイ
- カモ目カモ科|冬鳥
- きょ、巨大なカモ!?