クロサギ
海辺でよく出会う白いのに黒い鳥

- 漢字表記
- 黒鷺
- 沖縄での呼称
- サージャー(鷺)
- 英語名
- Eastern reef heron
- 学名
- Egretta sacra
- 分類
- ペリカン目サギ科
- 渡り区分
- 留鳥
- 体長
- 63cm (トビよりやや小さい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)
1月
◎
2月
◎
3月
◎
4月
◎
5月
◎
6月
◎
7月
◎
8月
◎
9月
◎
10月
◎
11月
◎
12月
◎
海岸を散歩していると、白くて細身のサギをよく見かけます。最初はシロサギかな?そのような名前の鳥は存在しなく、調べてみるとクロサギの白色型の個体だとわかりました。名前に「クロ」とついているのに白いなんて、なんとも紛らわしい鳥です。よく見ると、黒いクロサギと一緒にいることも多く、最初は混乱しました。
本州ではほとんどが黒いクロサギが多いのですが、、南に行くほど白色型の出現率が高くなります。沖縄などの南国の島々では、白い砂浜が多いため、白色型の方が隠蔽色として有利だと考えられています。そのため、白色型が多くなったのかもしれません。
黒色型と白色型、それぞれの狩りのスタイル

クロサギは魚類や甲殻類、貝類などを食べる肉食性の鳥で、海岸の波打ち際や岩場で狩りをします。色の違いは狩りの方法とも関係しているようで、黒色型と白色型では利用する環境や狩りの手法が異なると言われています。とはいえ、まだその行動の違いについては詳しくわかっていない点が多いらしいです。私の観察では、波打ち際でじっと待っているのは白色型がほとんどな気がします。珊瑚の淵に立って、魚が近づくのを待ち捕ら得る様子はよく見かけます。
また、海上を低空飛行し、獲物を探すこともあるようです。


参考:
植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
公益信託サントリー世界愛鳥基金「トピックス 2月 鳥たちの羽色」