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沖縄野鳥

ゴイサギ

    夜に狩をする五位の名前を与えれたサギ

    漢字表記
    五位鷺
    英語名
    Black-crowned night heron
    学名
    Nycticorax nycticorax
    分類
    ペリカン目サギ科
    渡り区分
    留鳥
    体長
    58cm (カラスよりやや大きい)
    レッドリスト
    低危険種(LC)

    月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
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    10月
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    11月
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    12月
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    ペンギン...?
    はじめて会った時、水際でじっとたたずむその姿とカラーリングを見て、そう思ったのを覚えています。
    ペンギンと似たようなフォルムが可愛らしい鳥さんです。その姿からファンも多いらしく「ゴイちゃん」と呼ばれていたりします。

    珊瑚礁の淵に立つゴイサギ
    珊瑚礁の淵に立つゴイサギ。海にいる様子は遠目だとペンギンに見える - 2025.08.20 海岸(沖縄県糸満市)

    ゴイサギは、かつて沖縄では冬鳥とされていましたが、近年では名護市や金武町などで繁殖が確認され、一部は留鳥として定着しているそうです。現在、沖縄では渡り個体と留鳥個体が混在している状態です。ふと気づくと見ることも多いですが、見ようと思って探すと会えず、会いやすいそうな会いにくいようなそんな感じです。

    ゴイサギ顔のクローズアップ
    近くで見るとペンギンとは違い立体感のある羽毛が生えている事がわかる - 2025.08.31 沖縄県糸満市

    夜に狩りをするけど...

    日が暮れて獲物を狙いに来た - 2025.02.02 龍潭池(沖縄県那覇市首里真和志町)

    ゴイサギは夜行性の鳥で、日中は林の中で休み、夕方以降に採食を始めます。川の流れや滝の落ち口付近でじっと獲物を待ち、魚を狙う姿がよく見られます。私が撮影したときも、昼間は木の上で眠っており、日が暮れると池に降りてきました。

    しかし、夜行性の鳥でありながら、嗅覚や聴覚が特別発達しているわけではなく、主に視覚に頼って狩りをしているそうです。暗闇の中でも視力が頼りとは、大丈夫なのでしょうか???

    大層な名前の由来

    ゴイサギという名の由来には、平安時代の逸話があります。醍醐天皇が京都の神泉苑(京都市の二条城近く)でゴイサギを見つけ、捕らえるように命じたところ、このサギは家来が近づいても逃げずに大人しく捕まりました。これを「命令に逆らわず神妙である」として、平安貴族の位階である「五位」の位を賜ったのが名前の由来だそうです。なんとも格式高い鳥様です。

    杉板焼き AdobeStockより

    その一方で、かつては最も多くいたサギであり、美味しいためによく食べられていたそうです。特に夏の味が良いとされ、鷹や弓を使って捕らえ、吸い物や「杉板焼き」という料理で楽しまれていたとのこと。

    幼いゴイサギは別の鳥みたい

    ペンギンのようなゴイサギですが、幼鳥の姿は全く以外ます。
    全身は茶色で、目も赤ではなく黄色。あまりにも大人と違うので「ホシゴイ」と呼ばれています。
    私も最初みたときは、猛禽類か何かかなと思いました。

    飛翔するゴイサギの幼鳥(ホシゴイ)
    飛翔するゴイサギの幼鳥(ホシゴイ)- 2025.07.12 畑(沖縄県金武町)

    参考:
    川上和人・田中聡「沖縄県小浜島の路上におけるゴイサギの待ち伏せ型採食行動」
    日本野鳥の会京都支部「ゴイサギ 鳥ビア」
    植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
    高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」

    沖縄以外で撮影したゴイサギ

    巣を作る様子、片方が枝を取りに行き、もう片方が巣を成形するという分業制
    巣を作る様子、片方が枝を取りに行き、もう片方が巣を成形するという分業制 - 2025.05.04 公園(東京都)
    近くで見ると目がギョロッと赤く、少しだけ怖い - 2025.05.04 公園(東京都)
    近くで見ると目がギョロッと赤く、少しだけ怖い - 2025.05.04 公園(東京都)
    幼鳥は目も黄色く別の姿。ホシゴイとも呼ばれる。 - 2025.06.20 公園(東京都)
    幼鳥は目も黄色く別の姿。ホシゴイとも呼ばれる。 - 2025.06.20 公園(東京都)
    ペリカン目の仲間