コアジサシ
沖縄の初夏を告げる爽やかな鳥

- 分類
- チドリ目カモメ科
- 渡り区分
- 夏鳥
- 体長
- 28cm (ヒヨドリと同じくらい)
- レッドリスト
- 絶滅危惧II類(VU)
コアジサシは、流線型の美しい姿が特徴的な小型のアジサシで、そのスリムな体と鋭く伸びた翼は、沖縄の青い海によく映えます。
沖縄県では、4月中旬ごろから飛来し始め、沿岸に現れるアジサシ類の中では最も早く飛来・繁殖を始める種類として知られています。
姿は見るのですが、割と沿岸から遠い場所を飛んでいたりして、個人的には近くで見るのがなかなか難しい鳥だなと思っています。
繁殖地は砂とサンゴのあいだ
コアジサシは、砂やサンゴ礫、貝殻などが堆積した海岸や、植生の少ない造成地・埋立地・防波堤など、開けた明るい場所で繁殖します。また、サンゴ洲島やサンゴ礁原の砂州など、沖縄特有の環境も好みます。こうした場所に、地面を軽く掘っただけのシンプルな巣を作り、子育てを行います。
水に急降下して魚を捕える


アジサシの名前の由来は、獲物の捕まえ方で「鯵を刺すように水中の魚を刺して捕える」ことから来ているそうです。どうもアジが好きというわけではないようです。