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沖縄野鳥

アオアシシギ

    その名の通り青い足と、少し沿った嘴が特徴的なサギ。このサイズのシギの中では、沖縄で通年見ることできる貴重な存在。

    漢字表記
    青足鷸
    英語名
    Greenshank
    学名
    Tringa nebularia
    分類
    チドリ目シギ科
    渡り区分
    冬鳥
    体長
    35cm (キジバトよりやや大きい)
    レッドリスト
    絶滅危惧II類(VU)

    月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    群れで休む - 2025.02.23 池(沖縄県豊見城市)
    群れで休む - 2025.02.23 池(沖縄県豊見城市)

    アオアシシギは全国的には旅鳥として知られていますが、沖縄では冬鳥として飛来し、池や川、干潟などの多様な環境で見られます。
    夏には多くのシギがいなくなって、寂しい沖縄の海ですが。アオアシシギとシロチドリだけは、いつまでもいてくれる印象です。
    群れで行動することが多く、干潟や水田に10羽以上でびっちりいる様子をよく目にします。

    青い足の名前の由来

    アオアシシギがマングローブ林で休む様子 - 2025.02.26 佐敷干潟(沖縄県南城市佐敷冨祖崎)
    マングローブ林で休む様子 - 2025.02.26 干潟(沖縄県南城市)

    アオアシシギの名前は、文字通り「青い足」からきています。しかし、日本では昔、青という色の概念に緑も含まれていました(現代の青は瑠璃色)。そのため、実際に見ると足は緑がかった色に見えます。嘴はわずかに上向きに反っていますが、角度によっては真っ直ぐに見えることもあります。

    俊敏な動きで水辺を駆ける

    アオアシシギ地中の獲物を探す様子 - 2025.02.26 佐敷干潟(沖縄県南城市佐敷冨祖崎)
    地中の獲物を探す様子 - 2025.02.26 干潟(沖縄県南城市)

    アオアシシギは動物食で、昆虫類や両生類、甲殻類、小さな魚類などを捕食します。普段は浅瀬を活発に歩きながら餌を探しますが、時には水中に嘴を開いたままつけて前進しながら餌をとる姿も観察できます。水が深い場所では体を浮かべて泳ぐこともあります。

    獲物を追いかける際は高速で首振り歩行をします。これは、探索しながら歩くときに見られる動作で、まとまった距離を移動する際には首を振らないことがわかっています。つまり、動いているときに首を振っているかどうかで、その場で餌を探しているのか、それとも単に移動しているのかを見分けることができるのです。

    飛び立つときの鳴き声

    飛ぶアオアシシギ
    飛ぶアオアシシギ - 2025.06.23 池(沖縄県豊見城市)

    アオアシシギは、「キョーキョー」という口笛のような大きな声で鳴くことが特徴です。特に飛び立つ瞬間に鳴くことが多く、飛行中にも「ピョピョピョ」と鳴きながら移動することがよくあります。群れで飛び立つ際には、この鳴き声が響き渡ります。

    夏と冬の違い

    年中見れるアオアシシギといえども、夏になるとグッと数が減ります。
    以下は同じ場所で撮影したアオアシシギですが。少し寂しい感じになっています。
    体の色も夏は濃い茶色、冬は白に近い色とだいぶ違いますね。

    夏のアオアシシギ - 2025.07.16 海岸(沖縄県南城市)
    夏のアオアシシギ - 2025.07.16 海岸(沖縄県南城市)
    冬のアオアシシギ - 2025.02.15 海岸(沖縄県南城市)
    冬のアオアシシギ - 2025.02.15 海岸(沖縄県南城市)

    大体ずんぐりしているのですが、ある時やたら姿勢のいいアオアシシギがいました。
    立ち上がるとセイタカシギより背が高いのですね〜。

    珍しく姿勢が良いアオアシシギ - 2025.09.19 沖縄県糸満市
    珍しく姿勢が良いアオアシシギ - 2025.09.19 沖縄県糸満市
    珍しく姿勢が良いアオアシシギ - 2025.09.19 沖縄県糸満市
    ずっと姿勢がよく、そのまま歩いていた - 2025.09.19 沖縄県糸満市
    じっくり見ると結構嘴が長い - 2025.09.06 沖縄県宜野湾市
    じっくり見ると結構嘴が長い - 2025.09.06 沖縄県宜野湾市
    この日も集団でお休み中 - 2025.11.29 沖縄県糸満市
    この日も集団でお休み中 - 2025.11.29 沖縄県糸満市

    2026年のアオアシシギ

    少しづつ茶色くなってきた - 2026.01.25 沖縄県豊見城市
    少しづつ茶色くなってきた - 2026.01.25 沖縄県豊見城市
    2026.03.01 沖縄県南城市
    2026.03.01 沖縄県南城市

    奥の個体は全体的に羽に白い縁があり綺麗なので Basic plumage(成鳥冬羽)、手前の個体は雨覆と風切に白い縁が見えないので Formative plumage(第1回冬羽)でしょうか? ただ手前も大部分は綺麗な羽をしてるので Basic plumage(成鳥冬羽)と迷います。
    奥の個体だけ足と嘴が太いのはおそらく個体差かと。

    アカアシシギ・アオアシシギ・クロツラヘラサギの群れ - 2026.03.08 沖縄県沖縄市
    アカアシシギ・アオアシシギ・クロツラヘラサギの群れ - 2026.03.08 沖縄県沖縄市

    参考:
    植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
    高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
    藤田祐樹「アオアシシギとアマサギに見られる採食中の歩行動作」

    チドリ目の仲間