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沖縄野鳥

リュウキュウウグイス

    これは復活したダイトウウグイスなのかも

    分類
    スズメ目ウグイス科
    渡り区分
    冬鳥
    体長
    16cm (スズメよりやや大きい)
    レッドリスト
    情報不足(DD)

    月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
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    6月
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    7月
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    8月
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    9月
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    10月
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    11月
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    12月
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    ウグイスは日本全国に分布する鳥で、国内には4つの亜種が存在します。北海道から九州まで広く分布する「ウグイス」の他、南西諸島に生息する「リュウキュウウグイス」、小笠原諸島に生息する「ハシナガウグイス」、灰色がかった「カラフトウグイス」です。
    沖縄本島では、これまで「リュウキュウウグイス」が留鳥として生息していると考えられていました。しかし、近年の研究により、沖縄島にいるウグイスは「ダイトウウグイス」いうことがわかりました。

    ダイトウウグイスの再発見

    ダイトウウグイスは1922年に南大東島の固有亜種として記録されましたが、その後、絶滅したと考えられていました。要因としては、南大東島の開拓による生息環境の消失や、ネコ・ネズミ等の外来捕食者による影響が指摘されています。そのため、環境省も2006年版レッドリストでダイトウウグイスを「絶滅 EX」として扱い、公的にも消滅した鳥と位置づけられました。

    しかし、近年の調査により、沖縄本島には「灰緑色」のウグイスに混じって「赤褐色」のウグイスが存在することが確認されました。京都大学の梶田学氏らはその差異に着目し、沖縄本島産ウグイスの体色や計測値を詳細に解析して、他地域の亜種との比較を行いました。その結果、沖縄本島の赤褐色型ウグイスは形態的にダイトウウグイスの記載特徴と一致するとの結論に達し、2002年に「沖縄島に生息するウグイスの二型」についての研究報告の中で「沖縄本島の褐色型ウグイスはダイトウウグイスではないか」と発表しました。
    さらに、翌年2003年4月には、大阪市立大学の高木昌興氏と松井晋氏が、南大東島でウグイスが繁殖していることを確認、2008年5月にも、奄美群島の喜界島でついに繁殖中の集団が発見され、少なくともオス10羽・メス5羽の成鳥と7つの巣が確認されたと発表されました。

    よって、ダイトウウグイスは「絶滅種」ではなく沖縄本島や周辺離島に生息していたことが裏付けられ、環境省のレッドリスト2017年版では「ダイトウウグイス」の再評価を行い「情報不足 DD」へと変更になりました。
    https://www.env.go.jp/content/900510134.pdf

    リュウキュウウグイスとは

    おそらくカラフトウグイス - 2022.03.01 森(沖縄県与那原町与那原)

    沖縄島にいるウグイスのうち、「赤褐色型のウグイス」はダイトウウグイスということはわかりましたが、もう一方の「灰緑色のウグイス」は一体なんでしょうか?
    梶田氏らの研究によると、従来リュウキュウウグイスとされてきた灰緑色型のウグイスについては、実はサハリンや南千島で繁殖する亜種カラフトウグイスで冬に渡来した個体だった可能性が高いとされています。

    つまり、従来リュウキュウウグイスと思われたいものは「ダイトウウグイス」と「カラフトウグイス」の2亜種が混在したものでした。
    そのため、沖縄本島にリュウキュウウグイスという独立した亜種は存在しない可能性が高いと思われます。環境省のレッドリスト2017年版でもリュウキュウウグイスはダイトウウグイスと同一の亜種とみなされて統合されています。

    本記事はリュウキュウウグイスと記載しておりますが、正しくはダイトウウグイスもしくはカラフトウグイスかと思われます。識別できるようになったら改めて分割して書きなおす予定です。

    まとめ:
    リュウキュウウグイス(下記のいずれかで存在しない)
    └ ダイトウウグイス(留鳥・赤褐色)
    └ カラフトウグイス(冬鳥・灰緑色)

    ウグイスの鳴き声

    春の訪れカンヒザクラとウグイス 2022.02.25 森(〒901-1513 沖縄県南城市知念)
    春の訪れカンヒザクラとウグイス 2022.02.25 森(〒901-1513 沖縄県南城市知念)

    ウグイスといえば「ホーホケキョ」の鳴き声が有名ですが、これは繁殖期のオスが縄張りを主張し、メスを呼ぶための鳴き声です。ただし、繁殖期以外のウグイスは「チャ、チャ」と地味な鳴き方をするため、あの美しい声を聞けるのは春だけです。
    鳥の囀りといえばウグイスですが、実際に他の鳥に比べて鳴く頻度が格段に高く、耳にする機会も多いようです。どうやら多い時には1日に2000回も囀るのだとか。囀る場所は基本的に藪の中です。そのため、声は聞こえても姿が見えないことがよくあります。

    また、江戸時代以前には「うーぐいす」と聞こえていたと言われ、古今和歌集にもその表現が見られます。現在では「法、法、法華経」とも聞き流されることがあり、日本の春の風物詩となっています。

    参考:
    植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
    高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
    梶田学・真野徹・佐藤文男「沖縄島に生息するウグイスCettia diphoneの二型について -多変量解析によるリュウキュウウグイスとダイトウウグイスの再評価」
    公益財団法人 山階鳥類研究所「絶滅鳥ダイトウウグイスが復活?~ワークショップ「ダイトウウグイスとは何者か?」~
    国立科学博物館「ダイトウウグイスの巣と卵の発見・撮影に成功
    松田道生「鳥はなぜ鳴く?ホーホケキョの科学」

    スズメ目の仲間