
イソヒヨドリ
沖縄で一番身近で遭遇率の高い。堂々としていてあまり逃げない。美しいで囀りますが、割と近くで鳴かれると騒がしくもある青い鳥。
- 漢字表記
- 磯鵯
- 沖縄での呼称
- スーサー / イシスーサー
- 英語名
- Blue Rock Thrush
- 学名
- Monticola solitarius Linnaeus
- 分類
- スズメ目ヒタキ科
- 渡り区分
- 留鳥
- 体長
- 26cm (ヒヨドリよりやや小さい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)
- 沖縄の各所で見られる
- 沖縄の特定地域で見られる
- 沖縄の特定地域でまれに見られる
- レア


イソヒヨドリは、私が最初に名前を覚えた鳥です。美しいメロディで鳴くのが特徴で、朝、自宅のベランダで気持ちよさそうにさえずっている姿をよく見かけます。海辺ではもちろん、森や住宅街でも姿を見かけることが多く、沖縄ではスズメよりも圧倒的に遭遇率が高い気がします。
沖縄では、そこら辺の屋根にいるので、カーラバンサー(瓦番鳥)と呼ばれています。
もともとは岩礁海岸に生息する鳥でしたが、1990年代以降、徐々に内陸部でも繁殖するようになりました。現在では、コンクリートの建物の隙間やベランダの裏、電柱の影など、都会の中にも巣を作るようになり、都市鳥としての一面も持っています。特に繁殖期には、昼夜を問わず複雑なさえずりを響かせ、本によっては「ホイピーチョイチョイ、ツツピーコー」などさまざまな表現で鳴き声が紹介されています。夜中に歌っていることもあり、その存在感はなかなかのもの。
鮮やかなオスと落ち着いたメス


イソヒヨドリのオスは、鮮やかな青色の羽が特徴的で、日の光を浴びると美しく輝きます。人気のルリビタキにも負けていません。
一方、メスは控えめな灰褐色で、一見地味に見えますが、その落ち着いた色合いもまた魅力的です。
どちらも岩や松の枝、電柱、屋根などに直立するような姿勢でとまることが多く、地面に降りていることもあります。


近くで見るとオレンジの部分も模様がついた羽になっていて、立体感のある美しさがあります。

顔の周りは鮮やかな瑠璃色から落ち着いた藍色まで、様々な青色の羽があります。




昆虫や爬虫類、植物の実などを食べる雑食性の鳥で、ゴキブリまでもを食べることでも知られています。また、島間を移動することで植物の種を運び、植生の広がりに貢献していると考えられています。しかし、最近では内陸部で分布を広げた個体が、ツバメやムクドリの巣を襲い、ヒナを捕食する様子も観察されるようになりました。案外お強いのね。
大型ツグミかと思いきや…
その体の大きさから、大型のツグミ類かと思われていたイソヒヨドリですが、遺伝的には「ジョウビタキ」や「ノビタキ」などの小型ツグミに近いことがわかり、ヒタキ科に分類されています。単独で行動し、群れることはないのも特徴の一つです。
イソヒヨドリは、沖縄の日常でよく目にする鳥です。逃げることも少なく、じっくりと観察したり撮影したりできるのも魅力のひとつです。
特に、宮古島は島のどの部分も海から近いためか、イソヒヨドリの数が多い気がします。開けた海岸線や低層の建物が多いこと、天敵のヘビやマングースがないなことが要因かもいしれません。









よく見ると、お腹や頭に黒い羽が見える。
幼鳥の頃は黒い羽が多いらしいので、成鳥になりたてなのかな?

雨覆や肩羽の一部がのみオスのような青色へ換羽している。若鳥?
参考:
植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
国立科学博物館「鳥〜ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系譜〜」
高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
漫湖水鳥・湿地センター「漫湖いきもの図鑑」
国立科学博物館「鳥類音声データベース」

- ホントウアカヒゲ
- スズメ目ヒタキ科|留鳥
- 沖縄本島と周辺の島のみに生息する固有種。とても綺麗な声で囀る。割と人懐っこく、目の前までやってくるという話もよく耳にする。

- 亜種リュウキュウキビタキ
- スズメ目ヒタキ科|留鳥
- 沖縄で最も黄色い鳥のはず。沖縄県内では、留鳥のリュウキュウキビタキの他、沖縄県外で見れられるキビタキも旅鳥としてみられる。

- 亜種ダイトウウグイス
- スズメ目ウグイス科|冬鳥
- 囀りは聞くが、姿が見えない代名詞。国内のウグイス4つの亜種のひとつ。これまで「リュウキュウウグイス」と考えられていたが、近年「ダイトウウグイス」いうことが判明。

- 亜種リュウキュウサンショウクイ
- スズメ目サンショウクイ科|留鳥
- 最近は本州にも生息域を拡大中

- 亜種リュウキュウヒヨドリ
- スズメ目ヒヨドリ科|留鳥
- 島ごとにヒヨドリの亜種が存在し、沖縄島にいるのはこの亜種。ヒヨドリに比べて全体的に茶色い体です。

- ヒヨドリ
- スズメ目ヒヨドリ科|留鳥
- 沖縄では珍しい

- シロガシラ
- スズメ目ヒヨドリ科|留鳥
- 畑の近くでよくいて、綺麗な声で囀っている。もともと沖縄にいなかったが、どのような経緯か大繁殖し、今では沖縄で最も身近な種の1つとなっている。

- エゾビタキ
- スズメ目ヒタキ科|旅鳥
- 秋にやってくるヒタキ

- オオルリ
- スズメ目ヒタキ科|夏鳥
- 観察できるほど見れていない

- アカハラ
- スズメ目ヒタキ科|冬鳥
- まだしっかりと観察できていません

- シロハラ
- スズメ目ヒタキ科|冬鳥
- 地面をぴょんぴょん跳ねて獲物を探す

- コサメビタキ
- スズメ目ヒタキ科|旅鳥
- マスコットのような頭身の鳥

- ハクセキレイ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- 沖縄もっともよく会えるセキレイ。海から畑まで様々なところに現れます。灰色や黒など多種多様な色のパターンがある。

- キセキレイ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- お腹の黄色がトレードマーク

- ツメナガセキレイ
- スズメ目セキレイ科|旅鳥
- その名前の通り爪が長い旅鳥

- キガシラセキレイ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- 顔だけ真っ黄色なセキレイ

- タヒバリ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- ヒバリと思いきやセキレイ

- ムクドリ
- スズメ目ムクドリ科|留鳥
- 沖縄ではあまり見かけない

- コムクドリ
- スズメ目ムクドリ科|夏鳥
- 夏になると沖縄で南部の方で見かける。夕方、300匹以上の群れで、ねぐら入りする様子も観察できる。

- 亜種リュウキュウハシブトガラス
- スズメ目カラス科|留鳥
- 沖縄はハシボソガラスは稀な鳥なため、全てこの種。ハシブトガラスの亜種で、身体が小柄なのため比較的違いはわかりやすい。

- 亜種シマアカモズ
- スズメ目モズ科|冬鳥
- モズは沖縄県外ではよく見かける鳥ですが、沖縄ではほぼ見かけることがなく、代わりにシマアカモズがいます。

- クロハラアジサシ
- チドリ目カモメ科|旅鳥
- 海辺を優雅に旋回。沖縄では良く見かける方のアジサシ。夏になると黒いお腹を見ることができる。

- ゴイサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 水際でじっと動かず立っていることが多いサギ。その姿はまるでペンギンのよう。沖縄では高頻度ではないものの、そこそこ見かける。

- リュウキュウヨシゴイ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 亜種ではなく独立した種。一瞬しか見れてません。

- オオハシシギ
- チドリ目シギ科|旅鳥
- 長い嘴が特徴的

- カワラバト
- ハト目ハト科|留鳥
- 沖縄でも健在です

- チュウサギ
- ペリカン目サギ科|冬鳥
- ダイサギ、コサギに比べるとやや見かける頻度は少ない種。畑を耕しているときに飛んできてトラクターの後ろをついていく姿をよく見かける。

- アマサギ
- ペリカン目サギ科|冬鳥
- 名前通り亜麻色が特徴的なサギ。特徴的な色味で遠くからでもわかりやすい。沖縄ではどちらかというと畑でよく観察される。

- ムラサキサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 主に八重山諸島や宮古島の湿地に生息。宮古島が北限の繁殖地とされています。葦の中でじっとしていると案外見つけにくい。

- コサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 品の良さを感じる小さめの白いサギ。ダイサギと同じく多くの水辺で見かけます。真夏以外は頻繁に見れる印象です。