
亜種リュウキュウヒヨドリ
島ごとにヒヨドリの亜種が存在し、沖縄島にいるのはこの亜種。ヒヨドリに比べて全体的に茶色い体です。
- 漢字表記
- 琉球鵯
- 沖縄での呼称
- スーサー(『与那原町史 与那原の自然と人』与那原町教育委員会 p.97)
- 英語名
- Brown-eared Bulbul
- 学名
- Hypsipetes amaurotis pryeri
- 分類
- スズメ目ヒヨドリ科
- 渡り区分
- 留鳥
- 体長
- 28cm (ヒヨドリと同じくらい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)
- 沖縄の各所で見られる
- 沖縄の特定地域で見られる
- 沖縄の特定地域でまれに見られる


ヒヨドリは日本全国に留鳥または漂鳥として分布し、身近な存在として知られています。全部で7つの亜種が存在し、沖縄島にはリュウキュウヒヨドリが生息しています。琉球列島ではさらに細かく分かれ、アマミヒヨドリ、イシガキヒヨドリ、タイワンヒヨドリといった亜種も存在し、それぞれ形態や鳴き声に地域差が見られます。特に南に生息する亜種ほど体の褐色みが強く、全体的に濃い色をしています。
平地から山地まで幅広い環境に適応し、人の暮らしにも溶け込んでいます。全国的に繁殖する留鳥であり、本州では秋になると、何百羽ものヒヨドリが、北のものは南へ、高地のものは低地へと小規模な移動を長い帯状になって渡る様子が観察されますが、沖縄では渡りがないのでその光景は見れません…(もしかすると私が遭遇してないだけもしれないので未確認要素)。
雑食性で植物にも影響を与える

ヒヨドリは非常に食性の幅が広く、果実や種子を食べることで植物の種子散布にも関与しています。「アコウ」や「ガジュマル」に実がなると、その木に複数羽とまり、朝から晩まで食べている様子をよく見かけます。リュウキュウヒヨドリが果実を食べ、その種を運ぶことで植物の分布を広げる重要な役割を果たしていると考えられています。
夏には昆虫もよく食べるそうです。
一方で、人の生活と密接に関わることから害鳥としての側面も指摘されています。特に農家にとっては悩みの種で、ミカンやブドウなどの果樹に大きな被害を与えることがあり、さらにホウレンソウやブロッコリー畑が荒らされることもあるそうです。また、小鳥用の餌台では他の小鳥を蹴散らして独占することもあり、その強気な性格がうかがえます。
鳴き声にも地域ごとの特徴がある

ヒヨドリは活発に、そして非常に大きな声で鳴く鳥です。外を歩いて聞こえる鳥の鳴き声の半分はヒヨドリといっても過言ではないかもしれません。
「ヒーョ」「プィウーィー」と見晴らしのいい場所で鳴いたり、「ヒョッヒョッヒョッヒョッ...」と飛びながら鳴いています。
沖縄では島ごとに鳴き声の違いがあることが確認されており、特に南部の石垣島や与那国島の個体は、他の地域に比べてさえずりの周波数が低い傾向があると言われています。長い年月にわたり、それぞれの島で隔離されてきた結果、遺伝的にも分化が進んでいると考えられています。
ヒヨドリはカワセミのように水浴びをすることでも知られています。
分布は案外狭い
頻繁に目をする鳥なので、広くいるかと思いきや、実は分布の狭い鳥で、世界的には日本か韓国でないと見られないそうです。



参考:
植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
国立科学博物館「鳥〜ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系譜〜」
高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
漫湖水鳥・湿地センター「漫湖いきもの図鑑」
国立科学博物館「鳥類音声データベース」

- ホントウアカヒゲ
- スズメ目ヒタキ科|留鳥
- 沖縄本島と周辺の島のみに生息する固有種。とても綺麗な声で囀る。割と人懐っこく、目の前までやってくるという話もよく耳にする。

- 亜種リュウキュウキビタキ
- スズメ目ヒタキ科|留鳥
- 沖縄で最も黄色い鳥のはず。沖縄県内では、留鳥のリュウキュウキビタキの他、沖縄県外で見れられるキビタキも旅鳥としてみられる。

- 亜種ダイトウウグイス
- スズメ目ウグイス科|冬鳥
- 囀りは聞くが、姿が見えない代名詞。国内のウグイス4つの亜種のひとつ。これまで「リュウキュウウグイス」と考えられていたが、近年「ダイトウウグイス」いうことが判明。

- 亜種リュウキュウサンショウクイ
- スズメ目サンショウクイ科|留鳥
- 最近は本州にも生息域を拡大中

- ヒヨドリ
- スズメ目ヒヨドリ科|留鳥
- 沖縄では珍しい

- シロガシラ
- スズメ目ヒヨドリ科|留鳥
- 畑の近くでよくいて、綺麗な声で囀っている。もともと沖縄にいなかったが、どのような経緯か大繁殖し、今では沖縄で最も身近な種の1つとなっている。

- イソヒヨドリ
- スズメ目ヒタキ科|留鳥
- 沖縄で一番身近で遭遇率の高い。堂々としていてあまり逃げない。美しいで囀りますが、割と近くで鳴かれると騒がしくもある青い鳥。

- エゾビタキ
- スズメ目ヒタキ科|旅鳥
- 秋にやってくるヒタキ

- オオルリ
- スズメ目ヒタキ科|夏鳥
- 観察できるほど見れていない

- アカハラ
- スズメ目ヒタキ科|冬鳥
- まだしっかりと観察できていません

- シロハラ
- スズメ目ヒタキ科|冬鳥
- 地面をぴょんぴょん跳ねて獲物を探す

- コサメビタキ
- スズメ目ヒタキ科|旅鳥
- マスコットのような頭身の鳥

- ハクセキレイ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- 沖縄もっともよく会えるセキレイ。海から畑まで様々なところに現れます。灰色や黒など多種多様な色のパターンがある。

- キセキレイ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- お腹の黄色がトレードマーク

- ツメナガセキレイ
- スズメ目セキレイ科|旅鳥
- その名前の通り爪が長い旅鳥

- キガシラセキレイ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- 顔だけ真っ黄色なセキレイ

- タヒバリ
- スズメ目セキレイ科|冬鳥
- ヒバリと思いきやセキレイ

- ムクドリ
- スズメ目ムクドリ科|留鳥
- 沖縄ではあまり見かけない

- コムクドリ
- スズメ目ムクドリ科|夏鳥
- 夏になると沖縄で南部の方で見かける。夕方、300匹以上の群れで、ねぐら入りする様子も観察できる。

- 亜種リュウキュウハシブトガラス
- スズメ目カラス科|留鳥
- 沖縄はハシボソガラスは稀な鳥なため、全てこの種。ハシブトガラスの亜種で、身体が小柄なのため比較的違いはわかりやすい。

- ツルシギ
- チドリ目シギ科|冬鳥
- スラリと長い嘴と赤い脚が特徴的。沖縄では比較的珍しい。

- ソリハシシギ
- チドリ目シギ科|旅鳥
- 逆に曲がる嘴が摩訶不思議

- チュウシャクシギ
- チドリ目シギ科|冬鳥
- 曲がった嘴が特徴的なやや珍しいシギ

- ゴイサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 水際でじっと動かず立っていることが多いサギ。その姿はまるでペンギンのよう。沖縄では高頻度ではないものの、そこそこ見かける。

- オカヨシガモ
- カモ目カモ科|冬鳥
- あまり見れてないのが見逃してるだけ?

- 亜種シマアカモズ
- スズメ目モズ科|冬鳥
- モズは沖縄県外ではよく見かける鳥ですが、沖縄ではほぼ見かけることがなく、代わりにシマアカモズがいます。

- セッカ
- スズメ目セッカ科|留鳥
- 金属的な鳴き声が特徴の小さな鳥

- セイタカシギ
- チドリ目セイタカシギ科|冬鳥
- その名の通り足が長く水辺の貴婦人の異名を持つ。他のシギとは見た目が全然違い目立つ。

- ムラサキサギ
- ペリカン目サギ科|留鳥
- 主に八重山諸島や宮古島の湿地に生息。宮古島が北限の繁殖地とされています。葦の中でじっとしていると案外見つけにくい。

- カワラバト
- ハト目ハト科|留鳥
- 沖縄でも健在です