チュウシャクシギ
曲がった嘴が特徴的なやや珍しいシギ

- 漢字表記
- 中杓鴫
- 英語名
- Whimbrel
- 学名
- Numenius phaeopus
- 分類
- チドリ目シギ科
- 渡り区分
- 冬鳥
- 体長
- 42cm (カモメよりやや小さい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)
1月
◎
2月
◎
3月
◎
4月
?
5月
◎
6月
?
7月
◎
8月
?
9月
◎
10月
◎
11月
?
12月
?
シギの中でも比較的大きく、湾曲した嘴も特徴的。
遠目で判別可能な初心の味方のシギちゃん。

チュウシャクシギは旅鳥として全国の海岸や農耕地などに飛来するシギ。沖縄でも春と秋の渡りの時期に観察できます。さらに、一部の個体は越冬するため、9月から4月の長い期間見ることができます。海岸に行くと大体1匹くらいは見ます。かつては大きな群れで飛ぶ姿が見られたそうですが、近年はそのような光景は少なくなっているようです。
湾曲した嘴


特徴的なのは、長く湾曲した嘴。
主に甲殻類や昆虫を捕食するそうで、特によくカニを食べている姿をよく見かけます。
この独特の嘴の形は泥の中にいる獲物を探すのに適しているそうです。ただし、その裏付けとなる学術的な研究を見つけることができませんでした。仕方ないので、実際に私自身で、直線の棒と曲線の棒を口にくわえて前後に動かしてみると、曲線の山なりの部分と山なりでない部分の高さがある分、頭を軽く動かしただけで広範囲を探せることが実感でき、少しだけチュウシャクシギの気持ちがわかりました。
ちなみに、その長い嘴でカニなどの獲物を捕まえたはいいが、口の中まで運ぶのに苦戦している様子もよく見ます。
途中で落としたり、体勢を変えながらなんとか頑張って食べてる姿は応援したくなりますね。
結構大きな声で鳴く



チュウシャクシギの鳴き声は、「ホイピピピピピ」という口笛のような独特の声。
シギの中でも結構ボリュームがる方だなと思います。この鳴き声は、一度聞くと耳に残り、頭から離れなくなるほど特徴的。
参考:
植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
沖縄野鳥研究会「沖縄の野鳥」
京都府「京都府レッドデータブック2015」



















