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沖縄野鳥

リュウキュウメジロ

    小さな体でハイビスカスなどの蜜を求めて飛び回る

    漢字表記
    目白
    沖縄での呼称
    ソーミナー
    英語名
    Ryukyu White-eye
    学名
    Zosterops japonicus
    分類
    スズメ目メジロ科
    渡り区分
    留鳥
    体長
    12cm (メジロと同じくらい)
    レッドリスト
    低危険種(LC)
    保全
    宮古島市自然環境保全条例保全種

    月別の遭遇しやすさ(個人の経験ベース)

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月

    内地でよく見かけるメジロ。沖縄にもいます。
    沖縄に生息するのはリュウキュウメジロという本州のメジロの亜種で、奄美諸島から琉球諸島に広がる留鳥です。種子島や屋久島、甑島列島に生息するシマメジロとともに、南西諸島のメジロは2つの亜種がいます。

    シンプルな白と緑で色の濁りが少ないリュウキュウメジロ - 2025.06.02 森(沖縄県読谷村)
    シンプルな白と緑で色の濁りが少ないリュウキュウメジロ - 2025.06.02 森(沖縄県読谷村)

    メジロの各亜種は非常に似ていて識別が難しいと言われていますが、リュウキュウメジロの特徴として、日本のメジロの亜種の中で最も小型で、胸や脇、腹が他のメジロに比べて白っぽく(灰白色)、赤褐色味がないことが挙げられます。また、額にはほとんど黄色が見られません。私の印象では、色の濁りが少なく、緑と白だけでシンプルかつメリハリのある姿をしているように感じます。

    甘いものが好き

    リュウキュウメジロは、「チーチュルチュル」と早口でさえずり、にぎやかに鳴く鳥です。暖地の常緑広葉樹林に多く、冬季には北海道や北日本の個体が南へ移動し、市街地の公園や庭にも姿を現します。

    舌先が筆状になっていて、花の蜜をなめとるのが得意です。柿・ツバキ・梅・サクラなどの蜜を吸う姿がよく観察されますが、沖縄ではハイビスカスやカンヒザクラの蜜を吸うこともあります。ちなみに、ハイビスカスよりカンヒザクラの方が甘いようで、サクラの時期にはハイビスカスの蜜を吸う量が減るのだとか。
    ちなみに、昆虫や鳥などの動物が受粉を行わず花蜜のみを奪うことを「盗蜜」と呼ぶそうです。花にとっては災難ですね。

    にぎやかなメジロたち

    2025.01.30 散策道・農村公園(沖縄県西原町呉屋)

    メジロは、移動の際には数十羽の群れを作ることが多いです。また1つの木に複数いることもあり、あちこちの木々でにぎやかに動き回わっています。
    動き回るのでなかなか撮影は難しいのですが、周りに何匹もいる事が多いのでチャンスは多いです。

    以前は100種類ほどだったメジロ科ですが、現在では150種に増えたと言われています。これは種の分割ではなく、むしろ統合が行われた珍しいケースで、メジロの仲間は分類学的にも興味深い存在です。

    参考:
    植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
    国立科学博物館「鳥〜ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系譜〜」
    高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
    環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室「メジロ識別マニュアル」
    高木昌興「島間距離から解く南西諸島の鳥類相」
    籠島恵介「沖縄本島におけるメジロによるハイビスカス花への盗蜜被害率の周年変化」

    スズメ目の仲間